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日本のETCの特徴
日本は、ETCの導入が世界的に見て比較的遅いほうであるというのが現実です。アジアの国々でもETCがロードプライシングのために使われたり、有料道路の決済のために導入されているところはいくつもあります。日本でのETCの導入に遅れたわけは、日本全国すべての有料道路において共通で、しかも国際標準にマッチして、さらに距離と料金が漸次比例する日本の有料道路の料金体系に対応したETCシステム作りに時間を要したからです。
他の国で導入されているETCは、有料道路独自のETCシステムで料金体系もシンプルなために導入が早かったとも言えます。しかし、このように独自に開発されたETCシステムは他の有料道路では使えないため、ある国では何個もETC車載器が必要となるケースもあるといいます。こういったことから、ETC共通システム作りの重要さがわかります。ETCの導入に遅れながらも共通のシステム作りを進めた日本は正しい選択であったと考えます。
日本のETCの特徴、もしくは問題として、現在ではまだ利用分野がはっきりしないITSという漠然とした範囲の広い用途のために決められた複雑な仕様によっているため、ETC用としては高価な車載器を必要とすること。アンテナなどの道路側の設備、車載器、車載器に挿入するICカードなどが、それぞれ別の、多くのメーカーなどによって製造されておりシステムの厳密な整合性の保持が難しいことなどがあります。
ETCの開発にあたっては、(1)全国に共通のシステムとするため全国の有料道路で規格を統一すること、(2)確実な路車間通信とするため5.8GHz双方向通信(アクティブ方式)を採用すること、(3)多機能・拡張性を確保するため車載器とICカードによる2ピース方式を採用し、ICカードを多目的に利用可能なものにすること、(4)高いセキュリティを確保するため、CPU等を内蔵し外部端末機器との相互認証や記録データの暗号処理が可能なICカードを使用すること、を目標としました。