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海外におけるETCの実情
日本国内でも近年急速に普及の進んでいるETCですが、海外での普及も同じく大規模に進んでいます。現在、30ヶ国以上の国々の有料道路でETCが導入されています。
また、ヨーロッパでは国境を越えた有料道路が多く、ヨーロッパ全体での規格統一のための運動が起こっているところです。
世界最大の有料道路を持つ経済大国に、まだETCがないのは不思議です。原因は日本の制度では公団に独自の行動の機会を与えず、全員一致型で中央集権的な計画でコントロールされているからだと思います。互換性を確保する目的であることは理解できます。
しかし、日本のETCが実現可能かどうか疑問があります。最大の問題は200ドルを超えるとみられる車載器の値段です。ETCの普及率は、タグの値段で劇的に違ってきます。テキサスでは手数料が30ドル必要だっただけで普及率が40%になるまで10年かかりました。実質的に手数料がゼロのニューヨークでは3年間で普及率は60%に達しました。
アメリカでは、ニューヨーク、ニュージャージー、およびペンシルバニアの3州の有料道路事業者(公社)による研究グループが選んだ「MarkIV」社の製品が最も利用者も多く、有名です。次第に周辺の各州にも、同じシステムが広がり、現在では、東部の各州のほとんどの有料道路がアンテナも車載器もこのメーカー1社の製品を採用しています。
「E-Z Pass(イージーパス)」の愛称が使われるのが普通で、料金所の標識も、ほぼ共通、既に約1000万個の車載器が使われ、ニューヨーク周辺の朝夕のラッシュアワーには、約70%が「E-Z Pass」を利用し、料金所の渋滞はほとんど解消しています。
利用者は、20ドルの保証金を納めるだけで車載器を公社から借りられる方式です。クレジット会社に加入していれば、保証金も免除されます。車載機が不要になれば、返還して保証金を返してもらえますから日本とはかなり違います。
しかも車載器は、フロントガラスに貼りつけるだけ(マジックテープがついています)です。盗難防止のため車から離れるときは、はずしてポケットに入れる人が多いようです。